歴史を学ぶたんば黎明館の由来

「黎明」とは「夜明け」、「新しい時代の始まり」という意味で、「たんば黎明館」はその名の通り私たちの地域の夜明けを告げるものであり、新しい時代を切り開いていく施設です。

「たんば黎明館」は国家を担う人材を育成するという先人たちの志から、明治18年(1885)氷上第一高等小学校として設立されたのが始まりです。
明治42年(1909)には、氷上郡立高等女学校(のちに県立に)の校舎となりました。
その建築様式は、専門家から「明治時代初期の教育施設として日本でも五指に数えられる建物」と評価されるほどで、兵庫県有形文化財に指定されています。
丹波の奥深い地にあって、新時代への夜明けを告げる学校として誕生した建物。「たんば黎明館」と名付けた理由の一つです。

新しい時代へ。

創建当時の姿を尊重した改修工事や耐震工事を終え、平成27年(2015)4月、レストランやライブラリーカフェなどを備えた施設として生まれ変わりました。教育の場が「たんば黎明館」の原点であったことから、教育的な事業も行っています。

過去から引き継がれた文化財産を、現在に即した施設へと再生し、地域の新しい時代をつくっていく。
「たんば黎明館」という名前には、そんな思いも込めています。

たんば黎明館(旧氷上高等小学校校舎)活用沿革

明治18年(1885)氷上郡各町組合立高等小学校の校舎として建立
明治19年(1886)開校
明治26年(1893)氷上郡立柏原病院の舎屋として利用され始める(明治38年まで)
明治42年(1909)氷上郡立柏原高等女学校の校舎となる
大正11年(1922)県立柏原高等女学校に昇格
昭和23年(1948)県立柏原高等学校に合併され、「柏陵同窓会館」として、柏原高校の同窓会館となる
昭和38年(1963)補強工事が実施される(昭和39年まで)
昭和41年(1966)柏原町指定文化財となる
昭和44年(1969)氷上郡教育委員会事務所となる(建物の一部を障害者を持つ児童達の教室として使用される)
昭和56年(1981)修復、改修工事が実施され、名称が「大手会館」となる(高齢者や婦人の社会教育施設として使用される
昭和62年(1987)この地方で初めてのシルバー人材センターの事務所が設置される
平成18年(2006)安全性の問題から使用が中止される
平成21年(2009)兵庫県有形文化財となる
平成22年(2010)大手会館活用プロジェクト委員会が設置される(利活用についての検討を行う委員会が設置される)
平成23年(2011)大手会館活用プロデュース委員会が設置される(利活用についてより詳細な検討を行う委員会が設置される)
平成25年(2013)改修・耐震補強工事始まる(平成27年まで)
平成27年(2015)「たんば黎明館」としてオープンする
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